西庭の開発
Highfieldの西庭には、小屋を建て、小屋まで園路を作って、その後は夏の草抜きなどの手入れはしていましたが、これ以降どう作っていくか迷っていました。家が1軒建つ広さの四角い庭で、可能性が自由すぎたのです。またGaijinsanが購入した土地なので、彼の意見を尊重する必要もありますが、彼自身は特に「こうしたい」という考えはありませんでした。すぐ隣に家がある圧迫感が嫌だから、土地を買ったというのが本音です。確かにこの土地がなく、すぐ傍にこの隣家があったら、息苦しい感じがしたでしょう。
お隣は8人家族で、敷地目いっぱいに大きな家を建てました。われらが小屋も園路もなく、いきなりこの家がすぐ傍にあったらと思うと、Gaijinsanに土地を買ってもらっててよかったです。
ただ、この西庭、秋・冬・春はよいのですが、梅雨の時期には水はけが悪くなり、特に台風などで豪雨が降ると水浸しになっていました。
これは2019年の10月の台風21号の時の写真で、HighfieldのあるC市は、大雨に見舞われました。小屋までの園路を作る前です。上の写真のように南庭から流れて来た雨水や、小屋の屋根からの雨水が、西庭いっぱいにたまっていました。
ある早春の豪雨の時、一瞬晴れたスキに、たまりかねた3K Wiffyは水の流れを作りました。大自然の中では、水は低い土地を見つけて流れて行き、せせらぎを作ります。暗渠とか側溝とか設置することも考えましたが、せっかく広いんだから、自然のランドスケープの中のせせらぎに見立てた溝で行こう、それで水はけを改善できないかと思ったのです。
南庭からの水を流すために、小屋の前側から用水路に流れるように掘った溝をチグリス、小屋の屋根の雨水を集めて小屋の裏側から用水路に流れる溝をユーフラテスと呼ぶことにしました。(チグリス川とユーフラテス川にはさまれた三角地帯は言わずと知れたメソポタミアですが、その呼び名は使っていません。)
水は面白いように流れていき、あっという間に配水されて行きました。その後は大雨のすぐ後でも、それほど西庭に水は溜まらなくなりました。
大雨のすぐ後でもこの程度です。この水たまりくらいだと数時間で浸み込んでなくなります。
その後チグリス川は、西庭の少し高くなっている地面に降った雨水も集めて流れるよう、土地の低い部分を這うように少し流れを変えました。小屋の屋根の雨どいからあふれる水も集められる位置にしています。また、チグリスの向こう側、その少し高くなっている地面に、イロハモミジをWの字の配置で5本植えました。このモミジが水を吸ってくれることも計算しています。
流れを変えたチグリス川の様子です。イロハモミジは、今はひょろんと棒のようなのが5本立っているのに気づくかどうかという存在ですが、育ってきたら存在感も出てくるでしょう。将来モミジの木立の木漏れ日の中を歩けたら素敵だと思い、モミジを選びました。Gaijinsanもモミジは大好きです。
このモミジの間を縫って、園路を作り、小屋から新築の隣家の並んだ道路まで、道をつなげることにしました。そうすれば、わが家の前から大階段を降り小屋の前を通りお向かいさん前の道路まで、足を汚さないで歩け、雨の日に回覧板を持っていくのも平気です。モミジが育って木漏れ日の中を歩くにも園路があれば素敵です。
まずレンガを置いて、園路の形を決めました。次に園路内部の草を抜いて地面をならし、防草シートを敷く準備をしました。
防草シート(ザバーン)を敷いているところです。園路を測ると10mだったので、1m幅を10m買ったのですが、カーブがあるので、考えてカットして配置しないと足りなくなります。配置に少し頭を使いました。
防草シートは上手に配置でき、Uピンで押さえました。きれいな仕上がりに満足です。
砂利を敷いて完成したところです。小屋までの園路を作った後、10袋残っていたので、まずそれを敷いて、足りなかったので10袋買い足しました。どちらもミックスクラッシュという名前で、ネット上で確認した限り、まったく同じ砂利に見えたのですが、残っていた分はKインズ、買い足し分はKメリからの購入で、実物は少し種類が違っていました。うまく混ぜて敷いてわからなくしています。なお、買い足し分をKインズから買わなかったのは、近くのお店が残念ながら閉店してしまったからです。
ガーデンライトをせせらぎのほとりから、園路に沿った場所に移動させ、夜も歩けるようにしました。最後に「よく咲くスミレ」のポットを彩りに置きました。
かわいい出来上がりに大満足です。道行く人からは「メルヘン」などと呼ばれています。これでHighfieldの園路は、大階段下から小屋までが6m+小屋の前が4mの10m、小屋から道路までが10mと、全長20mになりました。
小屋の前から新しい園路の間にチグリスのせせらぎがあり、今はぴょんとまたいで越えていますが、いずれ手作りの木の橋でも架けようかと思っています。
【園路の造成にかかった費用】
・雑草シート(ザバーン 125BB 100㎝幅×10m) 3,850円
・雑草シート押さえピン(Uピン 50本) 1,668円
・砂利(10㎏×20袋) 298円×20=5,960円
・縁ブロック(ベルギー製 yellow 100個) 50円×100=5,000円
・レンガ搬送費4,400円+砂利搬送費2,200円 6,600円
・ソーラーガーデンライト 220円×12=2,640円
合計 25,716円
※大階段から小屋までの園路の費用30,261円と合わせると20m分で55,977円です。
以下は、ソーラーガーデンライトが点灯した時の様子です。夜、帰宅した際、明かりで庭が満たされているのは、特別に出迎えしてもらっているような、嬉しい気持ちになります。
<夏が来て>
モミジの周りに作った起伏を移植したセダムが覆っています。園路に沿って、自生のユーフォルビアのハツユキソウを移植したものが満開です。コスモスも1昨年の種から今年もいたるところに芽を出して来たので、いろいろな場所に移植したものが、咲き始めました。
西庭の園路越しに見たハイフィールドです。園路から家まで、絵になって来ました。風に吹かれる花を見ながら園路を歩くと、とてもよい気持ちになり、夏の草抜きも報われる幸せを感じます。
そして、秋には・・・
コスモスが満開の頃の西庭です。
コスモスは花ガラを摘まないと、ずっときれいには咲いてくれません。3K Wiffyの秋の庭仕事は連日の花ガラ摘みでした。量が多いので、毎日1時間くらいかかります。でもおかげで2か月近くコスモスはきれいに咲いてくれました。また、道行く人たちから、「コロナでどこにもいけないけど、お宅の庭で憩ってます。」などと言われました。腰の痛みも吹き飛ぶ言葉でした。